今月はいつもよりたくさんイヤホンや
DAPを皆さまにご紹介できる予定ですので、
レビュー記事のアップにご期待ください。

さて、今回はIC-CONNECT様の
巡回視聴企画にてお借りしている
Colorfly U8というDAPをご紹介いたします。
価格はAmazon.co.jpのIC-CONNECT様出品や
ECサイトにて直販価格125000円です。
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Colorfly U8を開封してみた

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10万円越えとなるColorfly U8は 
パッケージからも十分に高級感を感じますね。
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開け進めていくと本体が出てきました。
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付属品は
・クイックスタートガイド(日本語記述あり)
・保証書
・ガラスフィルム
・USB TYPE-Cケーブル
・ケース
以上5点が入っていました。
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ケースはしっかりとした革のケースではなく
プラスチックの簡単なものが付属します。
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ケースをつけてみるとこのような感じ↑
手持ちのDAPとサイズ感を比較してみると
ACTIVO CT10より1回り大きかったです。
それでも手のひらサイズには収まっています。

ケース自体の質感は悪くなく4つ角も
一応保護できますが上部や下部、
サイドの操作部は剥き出しです。
外に持ち出す際にはプレイヤーとは
別にポーチが必要になりそうです。
10万円越えのDAPなのでもう少し
ケースは良いものが付属すると良いですね。

一応調べてみるとAliExpressやeBayに
出店しているEASECASEで本革製
オーダメイドケースの取り扱いが
ありましたのでU8を購入する際には
こちらを購入するのがオススメです。

Colorfly U8のスペック・外観はいかに
最大の特徴としてESS社と共同開発した
独自のDAC「Colofly α」をデュアルで搭載。
本体内蔵容量は64GB、BluetoothはSBC/AAC
WiFi(DLNAサーバー用)に対応しています。
再生可能時間は約7時間とのことですが、
連続使用で発熱しやすいU8はその影響からか
実質5〜6時間といったところです。
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筐体下部には左から
・3.5mm PO/LO/OPTICAL
・2.5mm PO
・USB TYPE-C(充電/データ転送用)
・microSDカードスロット(256GBまで)
以上4つの端子等が全て集約されているので
わかりやすい設計になっています。
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続いて筐体上部には電源ボタンと
小型の液晶パネルが設けられています。
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液晶画面には左上から
・音量(100段階)
・microSDの有無
・ゲイン(Low・Middle・High)
・バッテリ残量
・COLORFLY HIFIの表記 
の5つが表示可能です。
U8はAndroidベースのDAPですが液晶を
より広く使うためか液晶の上部には音量や
時計、バッテリー残量などは表示されない
ため上部の液晶画面で確認するしかありません。
 
ちなみに設定からCOLORFLY HIFIの表記を
英数字と一部の記号を用いて変えることが
できます。
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左サイドはシンプルに左から
・曲戻し
・再生/一時停止
・曲送り
の3つのボタンがあります。
曲戻し/曲送りのボタンは音量調節も可能で、
・1クリックで音量上下
・2クリックで曲送り戻し
と2つの動作を兼ねています。
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右サイドにはタッチスクリーンによる
ボリュームコントローラーがあります。
赤丸の部分を下から上になぞると
音量アップ上から下で音量ダウンです。
触れると青色のLEDが点灯するので、
音量調節を視覚的に確認できます。

タッチスクリーンの反応は悪くはありませんが
正直に言うと少し使いにくい印象。
設定から1回の動作につき1〜5の5段階で
どのくらい上下するかを調節可能です。
これは左サイドの曲送り/戻しのボタンとも
リンクしていますので注意が必要です。
後ほどまた述べますがあえて音量を一度では
多く上げられない仕様にしているようです。

ちなみに画面を消灯して数秒後には
このコントローラーは反応しなくなるため
曲送り/曲戻しで音量を調節するか
画面をもう一度点灯させる必要があります。
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最後に対応ファイル形式についてです。
対応ファイルは
DFF/ DSF/ WAV/ FLAC/ WMA
MP3/ OGG/ APE/ ISO
以上9つで最大32bit 384kHz/DSD512
サポートしています。
私は音源管理をiTunesで行いCD音源は
ALACでリッピングしていますし、今時の
DAPならALACもAACも対応しているため
流石にここは要改善のポイントですね。

が、しかし物は試しだと思いまして、
一応ハイレゾで購入したFLACファイルと
一緒にALACのファイルも転送してみました。
すると…写真のようにM4A 16bit 44kHzと
表示されしっかりと再生されてしまいました(汗
それでも完全には対応していないようで
曲名の頭にナンバリングが付いたままでした。

ということでColorflyからまさかの
不意打ちをくらいましたがスペック等含め
かなり個性的に仕上がっているのが
お分りいただけたかと思います。

Colorfly U8を触ってみる

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まず起動して直ぐのメインの再生画面です。
先述したように上部液晶に音量や
バッテリー残量の表示を移しているので
画面のアルバムアートワークが映えますね。
またアートワークによって下の部分が
若干変わるのも面白いです。
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再生画面から左にスワイプすると
楽曲の詳細を見ることができます。
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続いて再生画面から右にスワイプすると
キューリストが表示されます。
色々試してみましたがキューリストに
後から曲を追加することはできません。
プレイリスト機能も無いので、
アルバム並びで聴くことになりそうです。
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右下、ホームボタンの隣にある
ショートカットキーをタップすると
曲の選択画面が表示されます。
曲・アーティスト・アルバム・ファイル、
そして検索機能から曲を聴くことができます。
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左下の設定ボタンをタップすると
各種設定画面が表示されます。

AndroidベースのDAPではありますが、
ほぼAndroidの機能はオミットされているので
拡張性は低くストリーミングサービスや
他の再生アプリの使用もできません。
その一方、操作自体はUIを含めて洗礼されて
いるためサクサク動作しますし直感的な操作が
可能になっています。
Colorfly U8を聴いてみる

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今回はColorfly U8と相性が良さそうな
Final E5000を合わせて手持ちのDX200と
比較して聴いてみたいと思います。

ゲインはHigh、音量は25〜30程です。
Twitterのファーストインプレッションでは
音量30程で鳴らせましたと言いましたが、
U8の音量は他のDAPよりハイゲイン時の
音量が大きめなだけで駆動力に着目すると
そこそこという印象に落ち着きました。
前述したように音量を1度にたくさん上げることが できないのはこのような理由からだとわかります。

まず一聴して感じたのは、
クリアで解像度が高いサウンドだということ。

でも何かいつもと違うぞ⁇とも思いました。

E5000で聴いていることを踏まえても、
その響きは余韻を残しつつも音がスッと
消えていくことで臨場感を生み、ボーカルの
艶感はデジタル的ではなくアナログ的で
乾いたクールな印象とは打って変わっていて
これがU8の音かと感心させられました。
音場はそこそこの広さなので、あくまでも
音場感で聴かせるタイプではありません。
その一方でバランス接続では音場をさらに
広げ余裕のある鳴らし方をしつつも、
アンバランスと似た音質傾向になるので
閉塞感・駆動力不足を感じた場合や
アンバランス派の方でも一聴の価値はあります。

その後じっくりと聴き込んでみて…

ゲインをHighからLowに変えました。
Lowに変更すると音量は70〜80程。
理由としては中高音域の明瞭さが増し、
低音域のボヤける感じが軽減したためです。
E5000はハイゲインで!と思っていましたが
無理やり使うよりはローゲインの方が
U8とは相性が良いようですね。

-高音
エッジは丸みを帯びているので、尖った音が
好みな方には向かないかもしれません。
金物(シンバル・ハイハット)の音は自然な
鳴り方で音が鳴ってから消えていく様は
リアリティを帯びています。
その代わりに伸びやかさはいまいちですが
その他の点では行き過ぎることがないので
優秀な高音域といえます。

-中音
ボーカルは女性ボーカル・男性ボーカル共に
基本的には相性を選ぶことはありません。
裏を返すとどの音源もU8の味付けが
されるので曲の雰囲気に合わなくなるという
可能性は大いに考えられますが…
総じてしっとりとした艶やかなボーカルは
優しさ・心地良さ・厚み・ビブラート表現に
関して文句のつけるところがありません。

-低音
やや膨らみのある縁の下の力持ち的な存在で
量感としては多くなくしつこさはありません。
ドラムの弾む感じを再現する一方で
キレやタイトさはもちろん控えめになります。
ベースの音もしっかり描写しますが、
こちらもU8の味付けがされるので好みで
その良し悪しは分かれそうです。

-総合して
「アナログな雰囲気漂う
クリアな高解像度サウンド」

ここでタイトル回収という(熱い?)展開に
なりましたが、音質のまとめを書く前に 
決めたタイトルが最もまとめにピッタリだと
思いましたのでそのまま使うことにしました。

総評

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総合点:★★★★☆-(4)
UI・操作感:★★★★☆-(4)
デザイン・外観:★★★★★-(5)
音質:高音-★★★★☆-(4)
        中音-★★★★★-(5)
        低音-★★★★☆-(4)

U8はサウンドクオリティからデザインまで
個性的なDAPで購入候補に入っていない方にも
是非1度は視聴してほしい逸品です。
UI・操作感、拡張性では他社DAPに劣る面も
あるのでその辺りの事情もありますが、
音質面でピンと来た方は候補暫定1位になる
ことも少なくないのではと思います。

そして、最後になりますがこの場を
お借りしまして巡回視聴企画にて
視聴機を貸し出していただきました
IC-CONNECT様に御礼申し上げます。

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